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臨済宗妙心寺派の名刹。創建は正安2年(1300年)。開山は宋の僧「一山一寧(いっさんいちねい)」。開祖は金刺満貞。
中仙道から竜の口で喉を潤し、急な124段の石段を登りつめ、国道142号線を渡ると、「白華山慈雲寺」の寺標があります。参道は美しい杉並木で、前庭には樹齢400年以上の「天桂の松」といわれるみごとな赤松が枝をいっぱいに広げています。白砂の上に岩が配置してある石庭も背景の本堂とよくマッチしておごそかな雰囲気があります。
この寺は信州における禅宗の代表的な寺院(触頭)で諸願いの取次ぎなどを行い、鎌倉十刹に並ぶ寺格と言われました。 開山した「一山一寧(いっさんいちねい)」国師は中国から渡ってきた名僧で、禅の奥義を極め、仏法のすべてに精通する学徳であったといいます。当時中国は元の時代で、初めは日本を武力で支配下におさめようとして失敗します。その非を悟った元は仏教による融和策をとることになり、選ばれたのが人徳のある一山国師でした。日本に渡った国師は一度は鎌倉幕府に捕らえられますが、その仁愛あふれる人柄に接した執権北条貞時は深く打たれ、建長寺(鎌倉)の住職に任じ、円覚寺をも兼ねさせました。この高徳の僧を迎えてわが国の禅は大いに発達しました。
国師が慈雲寺に滞在したのは開山のときだけでしたが、第二代の石梁和尚も元から一山と一緒に渡ってきた高僧であり、また第三代友梅和尚も18歳で元に渡って禅を極め、皆の尊敬を集めました。このように名僧を集めたのは開祖した金刺満貞のおかげでした。彼は早くから鎌倉に参禅して学識を広め、諏訪の文化に果たした功績は計り知れません。
参考文献:『下諏訪歴史散歩」 下諏訪歴史散歩刊行会発行 昭和59年発行
竜の口:慈雲寺の大門口にある水場。設置されたのは文政の頃、今から180 年前になります。ここは昔からきれいな水が流れ出て、人々の喉を潤し続けてきました。石の縁には近所の人の茶碗がのっていて、心暖まります。
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